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【釜山・西面】女性一人旅にもおすすめ!24時間営業の老舗「浦項テジクッパ」

韓国・釜山の現地グルメ情報を発信中の韓国情報メディア「オトコリア」です。

今回はオトコリア女子部が、女性一人旅の視点で韓国旅行の魅力をお届けします。

そして、今日ご紹介するのは、釜山グルメの代表格「テジクッパ」が味わえる、西面の老舗『浦項テジクッパ(포항돼지국밥)』。

清潔で明るい店内は女性一人でも入りやすく、しかも24時間営業。観光やショッピングの合間、夜遅くの食事にもぴったりです。

さらに、お手頃価格で釜山らしい味をしっかり堪能できる、女子旅のグルメリストに必ず入れてほしいおすすめメニューです。

テジクッパとは

釜山で絶対食べたご当地グルメの一つがテジクッパ。

テジクッパは、韓国語で「テジ=豚」「クッ=スープ」「パッ=ご飯」という意味。

豚骨をじっくり煮込んだ白濁スープに、やわらかく茹でた豚肉とご飯を入れて食べる、釜山発祥の郷土料理です。

食卓には、唐辛子味噌(タテギ)や小エビの塩辛、刻んだニラなどが並び、これらを加えることで味が完成します。

朝昼晩いつでも食べられる日常食でありながら、旅行者にとっても“釜山に来たら外せない一品”となっています。

テジクッパが釜山名物の理由

その歴史は1950年代の朝鮮戦争まで遡ります。当時、多くの避難民が釜山に集まりましたが、牛肉は高価で手に入りにくい状況でした。

そこで比較的安価で入手しやすい豚肉を使い、汁ご飯(クッパ)を作ったのが始まりとされています。

豚骨を長時間煮込んだスープに豚肉とご飯を合わせたこの料理は、厳しい時代の人々を支える温かい存在となりました。

その後も釜山の港町としての食文化や日常生活に深く根付き、世代や性別を問わず愛される“釜山市民のソウルフード”として広まったのです。

女一人でも入りやすいテジクッパ通りの老舗「浦項テジクッパ」

西面駅近くの "テジクッパ通り" にある「浦項テジクッパ」は真っ赤な看板が目印で、どこか懐かしい雰囲気を感じます。

韓国の食堂に一人で入るのは少し勇気がいるという方でも、このお店は入り口から奥まで見渡せる安心感もあり落ち着いて食事ができます。

中に入ると、木製テーブルと椅子が整然と並び、明るく清潔な店内が広がります。

壁際には大型テレビがあり、地元の人々がくつろぎながら食事を楽しむ様子が印象的でした。

釜山「浦項テジクッパ」のメニュー紹介

壁にもメニューは貼られていますが、日本語表記ありのメニューもあります。(外にも置いてあります)

豚肉だけの定番「テジクッパ」から、豚の内臓や韓国式ソーセージ「スンデ」を使ったバリエーションまで豊富に揃っています。

ゆで豚定食や、豚肉・内臓・ソーセージをすべて楽しめるミックスクッパも人気で、好みに合わせて選べるのが魅力。

価格は₩10,000前後とお手頃、24時間営業ということもあり、夜食はもちろん朝食にも利用できるのが嬉しいです。

【メインメニュー】

돼지국밥(テジクッパ/豚肉クッパ) M 10,000ウォン/L 11,000ウォン
수육백반(スユクペクパン/ゆで肉定食) 13,000ウォン
내장국밥(ネジャンクッパ/オフアルとライススープ) M 10,000ウォン/L 11,000ウォン
섞어국밥(ソッコクッパ/豚の内臓クッパ) M 10,000ウォン/L 11,000ウォン
순대국밥(スンデクッパ/韓国ソーセージクッパ) M 10,000ウォン/L 11,000ウォン
모듬국밥(モドゥムクッパ/ミックスクッパ:豚肉+内臓+スンデ ) M 10,000ウォン/L 11,000ウォン
삼겹국밥(サムギョプクッパ/豚バラクッパ) M 11,000ウォン/L 13,000ウォン
(ご飯追加 +1,000ウォン)

【サイドメニュー】

순대(スンデ/韓国ソーセージ) 14,000ウォン
순대모듬(スンデ盛り合わせ) 7,000ウォン
수육(スユク/ゆで豚肉) S 33,000ウォン/L 38,000ウォン
수육모듬(スユク盛り合わせ) 14,000ウォン

サイドメニューでは、韓国の伝統的なソーセージ「スンデ」や、豚肉の旨みをシンプルに味わえるゆで豚があります。

スンデは濃厚でやさしい味わいが人気で、おつまみ感覚でも楽しめます。

ゆで豚はキムチや薬味と一緒に食べることで、さらに豊かな風味を堪能でき、メインメニューと組み合わせて満足度もアップ!

看板メニューのテジクッパ 〜自分好みに味を仕上げる楽しみ〜

今回いただいたのは看板メニューの「テジクッパ」。

韓国料理あるあるですが、オーダーしてほとんど待ち時間なく出てきました。

白濁したスープには薄切りの豚肉がたっぷり入って、副菜も一緒に運ばれてきました。

一見すると真っ白なスープですが、実は丼の底にはタテギ(唐辛子味噌)が隠れており、最初から味が仕込まれています。

まずは上澄み部分をそのまま味わうと、優しい塩味と豚骨の旨味が広がり、ほっとする味わい。レンゲで底からすくい上げるように混ぜていくと、スープ全体に赤みが広がってきます。

赤く変化する様子は見ているだけでも食欲をそそります。混ぜ終えると見た目はしっかり赤色になりますが、辛さは控えめ。

写真だと豚肉が少なそうに見えますが、結構しっかりめの量でした。お米も麺も完食するとかなり満腹になりました。

豚骨のコクと甘みがあるため、辛味が丸く、スープを最後まで飲み干したくなる味に仕上がっています。

白から赤へ変わるこの過程も、テジクッパを食べる楽しみのひとつです。

セルフサービスの副菜

店内の一角には副菜のセルフコーナーがあり、カクテキ、白菜キムチ、ニラ、にんにくなどが並んでいます。

食べ放題なので、少しずつ色々試せるのが嬉しいポイント。

地元の常連さんが慣れた手つきでお皿に副菜を盛っていく姿も、ローカルな雰囲気を感じさせます。

辛さ控えめで日本人にも食べやすい

韓国料理は辛いイメージがありますが、ここのテジクッパは基本的に辛さ控えめ。

辛いものが苦手な方や初めて韓国旅行をする方にも安心しておすすめできます。味付けは各自で調整できるので、家族連れや幅広い年齢層に喜ばれるはずです。

浦項テジクッパは、清潔で入りやすい雰囲気、手頃な価格、そして優しい味わいが魅力の老舗。

特に一人旅の方や、辛さ控えめの韓国料理を探している方にはぴったりです。西面に訪れた際は、ぜひテジクッパ通りでお気に入りの一杯を見つけてください。

周辺は“テジクッパ通り”

浦項テジクッパ(포항돼지국밥)がある西面駅周辺は、通称「テジクッパ通り」と呼ばれ、多くのテジクッパ専門店が並びます。

味やスタイルの違いを食べ比べるのも旅の醍醐味。観光やショッピングの合間に立ち寄れば、釜山ならではのローカルグルメ体験ができます。

この通りで特に有名なのが『송정3대국밥(松亭3代クッパ)』。創業から三代にわたって受け継がれる老舗で、濃厚な豚骨スープと丁寧に下処理された豚肉が評判です。

外観は白い壁に赤い看板が映え、入り口には店名が大きく掲げられているので遠くからでもすぐにわかります。

観光ガイドやテレビ番組でも度々紹介される名店で、釜山のテジクッパ文化を代表する存在です。

2店舗の食べ比べをしてみるのもおすすめ。それぞれの店のスープの濃さや塩加減、肉の切り方などに個性があり、同じテジクッパでも違った味わいを楽しめます。

店舗情報

店名:浦項テジクッパ(포항돼지국밥 / ポハン テジクッパ)

住所:
釜山広域市 釜山鎮区 西面路68番ギル 27
부산광역시 부산진구 서면로68번길 27
プサン クァンヨクシ プサンジン구 ソミョンロ68ボンギル 27

アクセス:
釜山地下鉄1・2号線「西面駅」1番出口より徒歩約3分、テジクッパ通り沿い

営業時間:
24時間営業 ※早朝に短時間の準備時間あり

地図:
Googleマップでもでてくるので、西面周辺にいれば場所はすぐわかります

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