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グルメ、ショッピング、観光だけではなく、現地でしか味わえない「韓国のお酒」を楽しむのも、旅の醍醐味の一つです。
本記事では、韓国旅行中にぜひ試してみたい本場のお酒を種類別にご紹介します。定番の焼酎から伝統酒、フルーツ焼酎まで、幅広く取り上げていますので、旅の計画にぜひお役立てください。
定番の焼酎「ソジュ」

韓国の酒文化を語る上で欠かせないのが、焼酎「ソジュ(소주)」です。
焼酎は韓国語でソジュと呼ばれ、韓国で最も親しまれている蒸留酒です。日本の焼酎に似ていますが、比較的アルコール度数が低めのものが多く、飲みやすいのが特徴です。
様々なフレーバーがあり、焼酎が苦手といった方でもトライしやすい人気のお酒です。韓国ドラマや映画でも見る機会が多く、韓国の食事の定番と言えます。
代表的な銘柄
韓国のコンビニや飲食店で手軽に楽しめるソジュは、ブランドによって味わいやアルコール度数に個性があります。ここでは、旅行中にぜひ試してほしい人気銘柄を3つ紹介します。
チャミスル
チャミスルはソウル市内で最も人気の高いソジュ(焼酎)ブランドです。やや甘みを感じる味わいと16.9%のやや低めのアルコール度数が特徴で、ストレートでも飲みやすいとされています。
チョウムチョロム
チョウムチョロムは1990年代から販売されている定番のソジュブランドです。アルコール度数は20%とやや高めで、スッキリとしたドライな味わいが特徴です。ウイスキーに近い香りも楽しめます。
ハイト眞露
ハイト眞露は大手メーカー「ハイトジンロ」が製造する焼酎で、品質の高さから「焼酎の王様」と呼ばれています。アルコール度数は25%と高く、深みのある味わいとキレのある香りが魅力です。ロックやストレートで楽しむのがおすすめです。
基本情報
- アルコール度数:16-17%
- 価格帯:コンビニで1本500円前後
- 特徴:日本の焼酎より度数が低く飲みやすい
プレミアム焼酎「高級ソジュ」
ソジュといえば手頃な価格のイメージがありますが、韓国には高品質な素材と伝統技法で造られる“プレミアムソジュ”も存在します。アルコール度数や製造工程にこだわりがあり、香りや味の深みに大きな違いが感じられるのが魅力です。
高級レストランや贈答品としても人気があり、日本では手に入りにくいため、お土産としても喜ばれる存在です。現地ならではの贅沢な一杯を、ぜひ味わってみてください。
代表的な銘柄
高級ソジュには、蒸留法や原料へのこだわりが詰まったブランドが揃っています。飲み方もストレートやロックが基本で、お酒の味そのものをじっくり楽しみたい方におすすめです。
イルプンジンロ(일품진로)
お土産の購入場所としても定番のロッテマートでも購入できる高級焼酎です。モンドセレクションの金賞も受賞しており、優しい口当たりで飲みやすいのが特徴です。
アンドン焼酎(안동소주)
15世紀から伝わる韓国最古の蒸留酒の一つ。白米と麹を原料とし、伝統的な製法で造られたアルコール度数45%の本格派。
力強い風味が特徴で、韓国焼酎の原点とも言える存在です。アンドン焼酎は、韓国の焼酎メーカーイルピョンソンが作る蒸留酒です。
基本情報
- アルコール度数:17-25%
- 価格帯:1本2000円〜5000円
- 特徴:高品質な原料を使用し、丁寧に製造
お酒が苦手でも平気「フルーツ焼酎」
フお酒があまり得意でない方や、甘めの味わいが好きな方に人気なのが、果物の風味を加えた「フレーバーソジュ(과일소주)」です。定番のソジュに比べてアルコール度数が控えめで、ジュースのように飲みやすいのが特徴です。
韓国では若い世代や女性を中心に人気があり、居酒屋やコンビニでも豊富なラインナップが揃っています。好きなフルーツを選ぶ感覚で、旅行中の1杯にぴったりなお酒です。
代表的な銘柄
果物の種類によって味わいや香りが異なるため、気分や料理に合わせて選べるのも楽しみの一つです。ここでは特に人気の高い3種類を紹介します。
ジョウンデー(좋은데이)
韓国産のマスカット系ぶどうを使用した果実焼酎です。アルコール度数は13度と高めですが、爽やかなぶどうの香りとすっきりとした甘みが特徴で飲みやすく人気です。
スンハリ(순하리)
韓国産の梨を使用した焼酎です。アルコール度数は12度ほどで、フルーティーな香りと優しい甘みが特徴です。ロックやソーダ割りで楽しまれる定番のフレーバー焼酎です。
ボヘミアン(보헤미안)
柚子をベースにした焼酎です。アルコール度数は13.5度ほどで、柚子の爽やかな香りと適度な酸味が特徴です。飲食店では食前酒としても人気です。
基本情報
- アルコール度数:12-14%
- 価格帯:1本600円〜1000円
- 特徴:果物の風味が効いた飲みやすい焼酎
伝統製法で造られる本格焼酎

現代的なソジュとは異なり、伝統的な製法で造られた韓国の本格焼酎は、原料や香り、味の深みで他にはない個性を放ちます。まるで日本の焼酎のように、穀物や栗などの素材本来の風味がしっかり感じられるのが特徴です。
地方ごとに異なる水質や製法が影響するため、旅の中で味わうには最適なジャンル。歴史ある蒸留酒を通じて、韓国の文化と土地の味を感じてみてください。
代表的な銘柄
韓国の伝統焼酎は、地方色や素材にこだわった銘柄が多く、特別感のある一本です。ここでは、伝統の技法で造られる焼酎を2種類ご紹介します。
ムンベ(문배술)
済州島産の栗を原料とした珍しい焼酎。アルコール度数は40度と高めながら、まろやかで優しい口当たり。芳醇な栗の香りが楽しめ、地元でも親しまれている特産酒です。
ガンファソジュ(강화소주)
江原道の清らかな水を使用し、伝統的な技法で仕上げられた焼酎。アルコール度数は25度ほどで、穀物由来の香ばしさとクリアな飲み口が特徴。落ち着いた味わいが魅力です。
基本情報
- アルコール度数:25〜45%
- 価格帯:1本3000円〜10000円
- 特徴:地方の伝統製法で造られたプレミアム焼酎。香り高く奥深い味わいが特徴
伝統的な韓国酒「マッコリ」

韓国の伝統酒として親しまれている「マッコリ(막걸리)」は、乳白色の見た目と、ほのかな甘み・酸味が特徴の米発酵酒です。
最近では果物味やヨーグルト味など、様々なフレーバーも登場しています。
やかんに入って提供されることも多く、日本にはない文化のため韓国ならではの体験として楽しめるのも特徴です。
代表的な銘柄
韓国各地でさまざまなマッコリが造られていますが、中でも人気のブランドはクリーミーな口当たりや独自の発酵方法など、味にもこだわりがあります。日本人の口にも合いやすい初心者にもおすすめの3銘柄をご紹介します。
ソウル生マッコリ(서울生막걸리)
ソウル生マッコリは、ソウル市内で長年親しまれてきた定番のマッコリブランドです。
生米を使って丁寧に発酵させた、なめらかでクリーミーな口当たりが特徴的です。
にっこりマッコリ(닉꼴리막걸리)
地下250mからくみ上げた天然岩盤水と栽培地域にこだわった原料米を使用して造られたマッコリです。
独自のかめで自然発酵させているため、他のブランドでは再現できない、深い味わいやコクを楽しむことができます。
JINROマッコリ(진로막걸리)
甘味や酸味のバランスがよく、すっきりとした飲み口が特徴です。日本人好みの味と言われているため、初めてマッコリを飲むといった方にもおすすめです。
基本情報
- アルコール度数:6-8%
- 価格帯:1本800円〜2000円
- 特徴:米を原料とした乳白色の発酵酒
韓国の定番ビール

韓国料理の辛さを引き立てながらも邪魔しない――そんな“名脇役”として人気なのが、韓国のビールです。日本のビールと比べて軽やかであっさりとした飲み口が特徴で、暑い季節にもスッと喉を潤してくれます。
近年では海外ブランドとの競争を背景に品質も向上しており、地元ならではのラガーを味わえるのは旅行中ならではの楽しみ。屋台飯やチキンとの相性も抜群です。韓国の定番「ビール」
代表的な銘柄
韓国ビールはどれも軽快な飲み口が魅力で、辛い料理との相性が抜群。ここでは、スーパーや飲食店でよく見かける4つの定番ブランドをご紹介します。
カス(Cass, 카스)
韓国で最も広く飲まれている国民的ラガー。スッキリしたのどごしで、ピリ辛料理と好相性。アルコール度数は4.5%前後で、軽快に飲めるのが特徴です。
ハイト(Hite, 하이트)
韓国2大ビールメーカーの代表銘柄です。天然水を使用しており、クリーンな味わいが特徴です。アルコール度数は4.5%で、カスと並ぶ韓国の代表的なビールです。
テラ(Terra, 테라)
2019年発売の比較的新しい韓国ビールブランドです。オーストラリア産の麦芽を100%使用しており、ミネラル豊富な恐山の水で醸造されています。すっきりとした後味が特徴です。
クラウン(Crown, 크라운)
韓国メーカー「OBビール社」の看板商品のクラウン。1963年から続く伝統あるブランドで、しっかりとしたコクと麦芽の香りが特徴です。飲食店での人気が高いビールです。
基本情報
- アルコール度数:4〜5%
- 価格帯:1本300円〜600円
- 特徴:軽くてすっきりとした味わい。辛い料理との相性が良く、屋台飯にもぴったり
韓国伝統の健康酒「薬酒(ヤクシュ)」

韓国では古くから、漢方の知識を活かして造られた薬酒(ヤクシュ)が滋養強壮や健康維持のために親しまれてきました。高麗人参や薬草を使用し、香り高く深い味わいが特徴です。
アルコールとしてだけでなく、体調を整える「飲む薬」としての役割も果たしてきた背景があり、韓国の伝統医療文化とも深く結びついています。旅の疲れを癒したい夜や、少し特別な一杯を楽しみたいときにおすすめです。
インサムジュ(人参酒, 인삼주)
インサムジュ(人参酒, 인삼주)は高麗人参を主原料にした伝統的な薬酒。アルコール度数は15度前後で、甘みと苦みのバランスが絶妙。滋養強壮や疲労回復によいとされ、韓国土産としても人気があります。
ペクセジュ(百歳酒, 백세주)
朝鮮王朝時代から伝わる薬草酒、ペクセジュ(百歳酒, 백세주)。12種類の薬草をブレンドし、まろやかな味わいとともに体を温める効果があるとされています。アルコール度数は13度ほど。
オギジュ(五気酒, 오기주)
オギジュ(五気酒, 오기주)は、人参、地黄、枸杞子、当帰、川芎といった五種の生薬を使用した薬酒。香りが強く、複雑な味わいが特徴で、健康志向の方に根強い人気を誇ります。
基本情報
- アルコール度数:14〜40%
- 価格帯:1本2000円〜6000円
- 特徴:漢方由来の材料を使用。健康効果を期待しながら楽しめる韓国ならではの伝統酒
韓国旅行のお土産におすすめのお酒と注意点
韓国旅行のお土産として人気なのが、日本では手に入りにくい本場の韓国酒。特に以下のような種類は、特別感があり、旅行のお土産として非常に喜ばれます。
- プレミアムソジュ
- 薬酒(ヤクシュ)
- 限定フレーバーのフルーツソジュ
韓国ならではの味や香りを持ち帰ることで、旅の余韻を自宅でも楽しめます。ただし、アルコール類には日本への持ち込みに関するルールがあるため、事前にしっかり確認しておきましょう。日本国内に持ち帰る際の注意点
日本国内に入国する際には、制限があるものもあります。お土産として購入する際は、以下の点にご注意ください。
液体物の容量制限に注意
機内への持ち込み荷物の液体には、合計で100ミリリットルまでの制限があります。大きな瓶や100ミリを超える容量のお酒は預け入れ荷物の中にしまうようにしましょう。
適切な梱包が必要
特に容器が瓶のものは割れやすいため梱包が必要です。スーツケース等に入れ、預け入れ荷物として運ぶ場合は、割れてしまわないよう念入りに梱包しておくと安心です。
税関申告の必要性
条件を超える場合は税関で申告が必要です。以下の場合は、国内への入国時に申請を行いましょう。
- アルコール飲料の免税範囲:合計3本まで(1本あたり760ml以内)
- 1本あたり760mlを超える場合は、本数に関係なく申告が必要
- アルコール度数が20%を超える酒類は、本数に関係なく申告が必要
旅の思い出を深める一杯を、韓国で見つけよう
韓国のお酒は、手軽なソジュから伝統的な薬酒まで幅広く、旅の中でさまざまな味と文化に触れることができます。グルメや観光と同じように、韓国ならではの酒文化を楽しむことで、旅行の満足度は格段に上がるはずです。
本記事で紹介した7つのお酒の中から、自分の好みに合うものを見つけて、現地の食事や雰囲気と一緒に楽しんでみてください。日本に帰ってからも、思い出とともにもう一度味わえるお土産選びにもぜひ役立ててください。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は法律違反ですので、絶対に行わないでください。お酒は適量を守って楽しみましょう。