七夕といえば日本の夏の風物詩ですが、韓国にも七夕にあたる行事があります。
韓国では「칠석(チルソク)」と呼ばれ、古くから農作物の豊作や家庭の平和を願う日として親しまれてきました。
オトコリアでは、韓国の七夕文化の由来や日本との違い、さらにハングルで願いごとを書けるフレーズ集をご紹介します。
韓国の七夕「칠석(チルソク)」とは?
韓国の七夕は、陰暦(旧暦)の7月7日に祝われます。
そのため毎年新暦の日付は変わり、2025年の七夕は 8月29日 にあたります。
日本と同様に、牽牛と織女の伝説が由来です。
韓国では牽牛を「견우(キョヌ)」、織女を「직녀(チンニョ)」と呼びます。
七夕の日に雨が降ることを「二人が無事に会えた証」として縁起が良いとされるのも特徴です。
日本と韓国の七夕の違い

韓国の七夕には日本と異なる点がいくつかあります。
- 短冊に願いごとを書かない
日本のように短冊に願いを書いて笹につるす習慣はありません。 - 雨が降ることを願う文化
晴天よりも、雨が降った方が牽牛と織女が天の川を渡れると言われ、雨を喜ぶ風習があります。 - 農作物の豊作や針仕事の上達を祈る
昔の韓国では女性たちが針供養を行い、裁縫の上達を祈る風習がありました。
厄払いとして小豆粥(팥죽/パッチュク)を食べる地域もあります。
七夕にまつわる韓国語
- 七夕:칠석(チルソク)
- 牽牛:견우(キョヌ)
- 織女:직녀(チンニョ)
- 小豆粥:팥죽(パッチュク)
- 旧暦:음력(ウムリョク)
- 縁結び:인연 맺기(イニョン メッキ)
- 祈願する:기원하다(キウォナダ)
現代の韓国では七夕はどのくらい重要?
現代の韓国では七夕はそれほど大きな行事ではなくなっています。
かつては農村を中心に盛んに行われていましたが、現在は都市部で特別なイベントが開かれることは少なくなりました。
ただし、一部の民俗村や寺院では「칠석맞이(七夕迎え)」として、
旧暦に合わせた伝統行事を体験できるプログラムが行われることもあります。
地域によっては小豆粥を食べて厄を払う風習も残っています。
日本の七夕の日に韓国語(ハングル)で願いごとを書いてみよう

韓国の七夕文化では短冊に願いごとを書く習慣はありませんが、日本の七夕ならではの楽しみ方として、韓国語で願いごとを書いてみるのもおすすめです。
簡単なフレーズを覚えて短冊に書けば、ちょっとした韓国語学習にもなり、願いごとに特別感が出ます。
短冊に書く願いごとぴったりの韓国語フレーズをいくつか紹介します。
丁寧に使える七夕の願いごと 韓国語フレーズ
- 건강하세요. (コンガンハセヨ/健康でいてください)
- 소원 이루어지길! (ソウォン イルオジギル/願いが叶いますように!)
- 행복하세요. (ヘンボッカセヨ/幸せでいてください)
- 사랑이 가득하길! (サランイ カドゥカギル/愛がいっぱいでありますように!)
- 좋은 인연 만나길 바랍니다. (チョウン イニョン マンナギル パラミダ/良いご縁がありますように)
ちょっと砕けた韓国ドラマ風の願いごとフレーズ
- 항상 행복하자.
「ずっと幸せでいよう。」 - 우리 잘 되길 바라.
「私たちがうまくいきますように。」 - 좋은 사람 꼭 만날 거야.
「良い人に絶対出会えるよ。」 - 꿈은 꼭 이루어진다.
「夢は必ず叶う。」 - 소원 꼭 이루어져!
「願いが絶対叶いますように!」
韓国の七夕をもっと知って楽しもう
韓国の七夕「칠석」は日本とは違った意味を持つ行事です。
韓国の七夕は日本とは違い、雨が降ると縁起が良いとされ、願いごとを短冊に書く習慣もありません。
ですが旅行のタイミングが合えば、民俗村などで少しだけ昔ながらの風習に触れてみるのも面白いかもしれません。
また、短冊にハングルで願いごとを書けば、がちょっと特別になります。
ぜひ今年の七夕はハングルで願いごと書いてみてくださいね!