韓国旅行といえば絶対に楽しみたいのがご当地グルメ!
今回は釜山に行ったら食べておきたいグルメを10個紹介します。
ソウルよりも比較的物価が安く、使用する食材や味付けもソウルとはまた違った魅力があります。
釜山ならではのグルメをピックアップしているのでぜひ参考にしてみてください!
テジクッパ/돼지국밥
テジクッパは豚肉をじっくり煮込んだスープのことです。
釜山のテジクッパは有名で、釜山グルメと聞いたらテジクッパが真っ先に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
「テジ」は豚、「クッ」はスープ、「パ」はご飯の意味です。
テジクッパを注文すると、タテギ(辛みのある味噌のタレ)、セウジョッ(エビの塩辛)、「にんにく」、にら、青唐辛子がついてくるのでお好みでスープに混ぜて食べるスタイル。
豚のだしがきいた乳白色のスープと旨辛の味噌は相性ピッタリです。
辛いものが苦手な方でも、自分で味を調節しながら食べられるので安心です。
ナッコプセ/낙곱새
ナッコプセとは、ナクチ(テナガダコ)とコプチャン(ホルモン)、セウ(エビ)の頭文字をとって名付けられた、釜山の名物料理です。
タコ、ホルモン、エビの3つの具材と野菜にピリ辛のヤンニョムタレを絡め、大きな鍋で炒め煮のようにして作られます。
タコやイカの旨味とホルモンの甘みが溶け出したスープと、具材のプリプリとした触感が特徴です。
そのまま食べてももちろんおいしいですが、ご飯にかけてビビンバ風にする食べ方も人気です。最後に残ったスープに麺を入れるとシメまで楽しめてお腹も大満足でしょう。
お酒のお供としても相性抜群です。
ミルミョン/밀면

ミルミョン=冷麺の一種ですが、釜山ローカルスタイルの小麦麺の冷麺です。
一般的に知られている韓国の冷麺は材料にそば粉やジャガイモの粉を使用しますが、ミルミョンは小麦粉を使用しています。
麺は細くいのに弾力があり、冷麺よりもさっぱりした味です。
出汁は専用の容器で凍らせて作り、シャリシャリのシャーベット状のまま盛り付けられて提供されます。
麺が長いのでハサミで1~2回ほどカットしてから、お好みで薬味や練りからし、お酢などをまぜて食べてください。
夏の食べ物として欠かせないミルミョンですが、地元の人は寒い冬でも食べるそうです。
釜山にはミルミョンの専門店が多く、屋台でも気軽に食べられるのでぜひお気に入りのお店を探してみてはいかがでしょうか。
冷麺(냉면/ネンミョン)
釜山冷麺はミルミョンですが、一般的な韓国冷麺はネルミョンと言います。
平壌冷麺(そば粉中心のあっさりスープ)、咸興冷麺(さつまいもでんぷんベース、コシが強くピリ辛)などがあります。
特徴としては、麺が弾力強め(特に咸興式はゴムのように噛みごたえあり)全国で食べられているが、特にソウルや北韓由来の文化が強いです。
海鮮鍋/해물탕/ヘムルタン
ヘムルタンは海鮮鍋のことで、種類豊富な魚介を辛いスープで煮込んだものです。
韓国語で「ヘムル」は海鮮、「タン」は鍋やスープを意味します。
ヘムルタン自体は韓国の伝統的な家庭料理なのでどこでも食べることができますが、港町である釜山で食べるヘムルタンは具材の大きさも旨味も一味違います。
エビ、貝、カニ、タコなどの具材がどっさり盛り付けられた鍋で旨辛のスープをぐつぐつ煮込んでいきます。見た目のインパクトも大きいのでぜひ写真を撮ってみてください。
だしがしみ込んだ具材を酢コチュジャンにつけて食べたり、シメにラーメンを入れると最後まで海の幸の旨味を楽しむことができます。
おすすめは数人で注文して鍋を囲み、一緒にマッコリで乾杯することです。
お刺身/회/フェ

釜山に来たら新鮮なお刺身は欠かせません。
韓国語でお刺身は「회(フェ)」といいます。
日本ではお刺身にはお醤油とワサビを付けて食べますが、韓国ではワサビ醤油以外にも酢コチュジャンや味噌をつけたり、野菜に巻いて食べられることが多いです。
日本とは異なり、味や食べ方にバリエーションがあるのが魅力といえます。
お刺身は海鮮料理店や市場などで食べることができます。
釜山おでん(オムク)/부산어묵/プサンオムク
釜山の屋台メシといったらおでんです。
韓国では、魚のすり身を平たく伸ばし串に刺した練り物(オムク)をだしのきいたスープで煮込んだもののことを一般的におでんと呼び、広く親しまれています。
この魚のすり身を用いたオムクは釜山が発祥といわれており、お土産としても販売されています。
韓国グルメは辛いものばかりですが、おでんは辛くなくどこでも気軽に食べられるので食べ歩きの途中で一休みしたいときにもぴったりです。
次で紹介する「ムルトク」も併せて一緒に食べてみてください。
ムルトク(水トッポッキ)/물떡/ムルトク
カレトク(カレトック)と呼ばれる棒状の餅を串に刺し、おでんの汁で煮込んだものです。
「ムル」は水、「トク」は餅を意味します。
韓国のトク(餅)は材料にもち米ではなくうるち米を使用しているので、やわらかくてもっちりした触感が特徴です。
ムルトクはソウルではあまり売られておらず、釜山ならではの名物の一つといえます。
おでん屋台などで主に食べることができます。おでんのだしがしみ込んだ優しい味で、基本的にはそのまま食べますが、醤油をつけて食べるとさらに美味しくなります。
シアホットク/씨앗호떡
シアホットクは主に屋台で食べることができる甘いお菓子です。
「シア」は穀物や野菜の種、「ホットク」は小麦粉を材料とした甘い生地を平たくして鉄板で焼いたものです。
一般的なホットクは中に黒砂糖やシナモンが入っており、日本でも売っているところはあります。
しかし、釜山のシアホットクは穀物の種やナッツ類が入っています。
外はカリカリ中はもっちり、さらにポリポリとした具材まで様々な触感を楽しむことができます。
価格は1200~2000ウォンで手軽に食べることができ、小腹がすいたときにも最適です。
貝焼き/조개구이/チョゲグイ
海辺の町に来て海の香りを感じたいなら、貝焼きがおすすめです。
釜山の貝焼きは青沙浦や太宗台で食べることができます。中には海の景色を楽しみながら野外で焼いて食べられるお店も多いです。
主にホタテ、アサリ、タイラギなどの様々な種類の貝とキノコや野菜を一緒に焼いて、塩やバターで味付けします。
基本的には店員さんが焼いてくれたり焼き方や焼け具合を教えてくれる場合が多いので、焼き加減がわからなくても心配ありません。
普段は味わえない大きくて新鮮な貝は美味しいだけでなく、焼いているところを眺めているだけでも楽しめるはずです。
アワビ粥/전복죽/チョンボッチュク
韓国の朝ごはんといったらお粥は外せません。
釜山に来たのなら、アワビがたくさん入ったアワビ粥を朝から贅沢に食べるのもおすすめです。
一般的なアワビ粥は白色ですが、釜山の「正統派」アワビ粥は肝が入っているので緑色をしています。
アワビの肝は傷みやすいので、新鮮な肝をそのまま使用できる港町ならではの料理といえるでしょう。
緑色のお粥は初めて見るとドキッとしてしまうかもしれませんが、香ばしさとほのかな苦み、アワビの触感も合わさると絶品です。
そのまま食べてもおいしいですが、ごま油を少し入れて香りをプラスしてもおいしく味わうことができます。
釜山グルメを食べるときの注意点
釜山で食事をする際に注意しておきたいポイントがいくつかあります。
日本語が通じる店舗が少ない
釜山はソウルに比べ日本語が通じない店舗が多いです。
有名な観光地や、観光客が多く訪れる店舗には日本語のメニューが置いてあることもありますが、あまり日本語が通じないお店のほうが多いと考えておきましょう。
不安な方は前もって日本語のメニューがあるか調べたり、スマホに翻訳アプリを入れておくと安心です。
1人前で頼めないメニューもある
釜山に限らず、韓国ではおひとりさま文化が広く浸透していないので、メニューによっては2人前からしか注文できないものもあります。
よくわからないまま注文したら1人で食べきれない量が出てきてしまった!なんてこともあるのでメニューはよく見て注文しましょう。
営業時間や定休日に注意
一部の飲食店では、午後の時間帯に休憩時間を設けていることがあります。たとえば15時〜17時は営業していないことも。
さらに、定休日が不定期な店舗も多いため、事前に公式サイトやSNSで営業時間や営業日を確認しておくのがおすすめです。
現金しか使えない店もある
韓国はカード社会ですが、釜山の屋台や小規模な飲食店では現金のみ対応のケースも少なくありません。
特に市場や屋台グルメを楽しむ際は、少額のウォン紙幣を用意しておくと安心です。レジで慌てないよう、両替は余裕を持って済ませておきましょう。
韓国料理の辛さには要注意
韓国料理は辛さが特徴の一つですが、日本の感覚で言う「中辛」よりもはるかに刺激が強いことがあります。
見た目では辛さが分かりにくいこともあるため、苦手な方は「辛くしないでください(안 맵게 해 주세요)」と注文時に伝えるとよいでしょう。無理のない範囲で、自分のペースで韓国グルメを楽しむことが大切です。
まとめ
釜山はソウルとはまた違った食文化が根付いており、地元ならではの味を楽しむことができます。
港町ならではの新鮮な海鮮料理はもちろん、屋台グルメや名物鍋料理など、どれも旅行の楽しみをぐっと深めてくれるものばかりです。
地元の人々に長く愛されてきた味を通じて、釜山の街の雰囲気や人情にも触れることができるでしょう。
旅のプランを立てる際には、今回紹介したグルメもぜひ加えてみてください。きっと記憶に残る食体験になるはずです。